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制作会社を変える前に|ドメイン・GA4の引き継ぎ確認表

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ホームページの制作会社を変えようと考えている方に、5つ質問です。自社のドメインは、誰の名義で登録されていますか。サーバーの契約者は誰ですか。WordPressの管理者のIDとパスワードは、社内にありますか。アクセス解析(GA4)の管理者は誰ですか。Search Consoleの所有者は誰ですか。

1つでも「分からない」「制作会社だと思う」があれば、切り替えの前に確認が必要です。制作会社の変更で起きる事故の多くは、デザインや費用ではなく、この「持ち主があいまいな部分」で起きます。この記事では、製造業の会社が制作会社を変える前に確かめたい項目を、引き継ぎ確認表にまとめました。

制作会社の変更で事故が起きるのは、「持ち主」がばらばらだから

ホームページは1つのものに見えますが、実際には別々の契約と権限の組み合わせでできています。ドメイン(住所にあたるもの)、サーバー(土地にあたるもの)、サイトのデータ(建物)、そしてアクセス解析などの計測の道具です。

制作を依頼したときに、これらをすべて制作会社が手配していると、契約者も管理者も制作会社のまま、ということがあります。関係が良好なうちは問題になりません。困るのは、会社を変えたいとき、担当者が退職したとき、制作会社と連絡が取れなくなったときです。契約の形そのものに注意が必要な例は、そのホームページ、本当に御社のものですか?リース契約の落とし穴と正しい持ち方で紹介しています。

制作会社を変える前の、引き継ぎ確認表

項目確認すること自社で持っておきたいもの
ドメイン登録者の名義、管理している会社、更新日と更新費用の支払い元自社名義での登録。管理画面のログイン情報
サーバー契約者の名義、支払い方法、契約の更新日自社名義の契約。管理画面のログイン情報
サイトのデータ(WordPress)管理者アカウントが自社にあるか。有料のテーマや部品のライセンスは誰の名義か管理者アカウント。サイト一式のバックアップ
アクセス解析(GA4)自社のGoogleアカウントに、どの役割が付いているか自社アカウントに「管理者」の役割
Search Console自社のGoogleアカウントが所有者になっているか自社アカウントを「所有者」に
Googleビジネスプロフィールオーナーが自社のアカウントか自社アカウントをオーナーに
メール会社のメールアドレスが、同じドメイン・同じサーバーで動いていないかメールの設定内容の控え(切り替えで止めないため)
問い合わせフォーム送信先のアドレス、自動返信の文面、迷惑メール対策の設定設定内容の控え

見落としやすいのがメールです。会社のメールがホームページと同じサーバーで動いている場合、サーバーやドメインの設定を切り替えた瞬間に、メールが届かなくなることがあります。受発注をメールで行っている製造業では、半日止まるだけでも大きな影響が出ます。切り替えの前に、メールがどこで動いているかを必ず確認してください。

GA4とSearch Consoleは、自社のアカウントを「管理者・所有者」にする

アクセス解析と検索のデータは、これまでの積み重ねそのものです。GA4は、計測の設定をした時点からのデータしか記録されません。制作会社のアカウントの中だけにデータがある状態で関係が切れると、過去の数字が見られなくなり、新しく設定し直した日からのデータしか残りません。

Googleの公式ヘルプでは、それぞれの権限が次のように説明されています。

道具権限の種類自社に必要なもの
GA4管理者・編集者・マーケティング担当者・アナリスト・閲覧者の5つの役割。ユーザーの追加や削除ができるのは「管理者」だけ(出典:アナリティクス ヘルプ)自社のGoogleアカウントに「管理者」
Search Console所有者(確認済み・委任)、フルユーザー、制限付きユーザー。所有者の追加や削除ができるのは所有者だけ(出典:Search Console ヘルプ)自社のGoogleアカウントを「所有者」に

「閲覧者」や「フルユーザー」では、数字は見られても、次の支援会社を自分で追加することができません。制作会社を変えるかどうかに関係なく、自社のアカウントを管理者・所有者にしておくことをおすすめします。会社で共有できるGoogleアカウントを1つ用意し、個人のアカウントに頼らない形にしておくと、担当者の交代にも備えられます。

当社が引き継ぎの場面で実際に確認した、2つの落とし穴

1. 計測が途中から始まっていて、前の月と比べられない

当社が支援に入ってデータを確認したところ、GA4の計測が月の途中から始まっており、その前の期間のデータが存在しなかったことがあります。サイトの作り替えや担当の交代のときに、計測の設定が新しく作り直されると、こうした状態になります。リニューアルの効果を確かめたいのに、リニューアル前の数字がない、ということが起こります。計測の設定は、作り直すのではなく引き継ぐ。これを切り替えの条件に入れてください。

2. Search Consoleの登録先が食い違っていて、データが0に見える

Search Consoleは、登録のしかたによっては、「www」のあり・なしなどURLの形ごとにデータが分かれます。当社が確認した例では、数か月にわたって検索のデータが0と表示されていました。検索に出ていないのではなく、サイトの実際のURLとは別の形で登録されていたことが原因でした。サイトの不具合を疑う前に、登録先が実際のURLと合っているかを確かめる必要があります。

どちらも、サイトそのものは正常に動いているので、気づきにくい問題です。Search Consoleの数字や通知の見方は、Search Consoleの通知メールが来たら|対応要否の一覧でも紹介しています。

制作会社を切り替えるときの、安全な順番

  1. 現状の棚卸し:上の確認表を埋める。分からない項目は、いまの制作会社に質問する
  2. 権限と名義を自社に移す:GA4の管理者、Search Consoleの所有者、ドメインとサーバーの名義
  3. バックアップを受け取る:サイトのデータ一式と、写真や原稿の元データ
  4. 新しいサイトの準備と確認:URLが変わるページは、古いURLから新しいURLへの転送を設定する
  5. 切り替え:メールが止まらないことを確認してから行う。受発注の少ない日時を選ぶ
  6. 古い契約の解約は、最後に:新しいサイトとメールが問題なく動いていることを確かめてから解約する

先に解約を伝えてしまうと、引き継ぎの途中でサイトやメールが止まるおそれがあります。2と3が終わるまでは、いまの契約を続けるのが安全です。費用の考え方は製造業のホームページ制作費用と相場|内訳と失敗しない選び方を、制作の進め方の全体像は製造業のホームページ制作、何から始める?準備から公開までの全体像をご覧ください。

よくある質問

Q. いまの制作会社に、権限や名義の変更を頼みにくいのですが。

制作会社を変える話とは切り離して、「社内の管理体制を整えたいので、自社のアカウントも管理者に追加してください」と頼むのが自然です。自社の資産の管理者に自社が入るのは、当然の依頼です。契約書に、データや名義の扱いがどう書かれているかも確認してください。

Q. ドメインの名義が制作会社になっていました。どうすればよいですか?

名義の変更や、管理する会社の移転の手続きができます。手続きには、いまの名義人である制作会社の協力が必要です。関係が良好なうちに、早めに進めることをおすすめします。

まとめ:制作会社を変える前に、「持ち主」を自社にそろえる

制作会社を変える前に、ドメイン・サーバー・サイトのデータ・GA4・Search Consoleの名義と権限を確認してください。バックアップを受け取り、新しいサイトとメールが問題なく動くことを確かめてから、古い契約を解約します。検索から見られているページのURLや計測設定も、引き継ぎ項目に含めておきましょう。

当社のホームページ制作と保守では、名義と権限はお客様の側に持っていただくことを基本にしています。制作会社の変更を伴うリニューアルをご検討の方は、現在のサイトURLと、この確認表で分からなかった項目をお知らせください。「ドメインの名義が分からない」「GA4の管理者が誰か分からない」といった状況も、そのままお書きいただけます。

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