ある朝、Googleから「ページがインデックスに登録されない新しい要因が検出されました」というメールが届く。差出人はSearch Console(サーチコンソール)。心当たりはなく、サイトが壊れたのか、検索に出なくなるのかと不安になります。当社が支援している製造業のお客様のサイトでも、たびたび届くメールです。
先に結論をお伝えすると、Search Consoleの通知メールの大半は、サイトが正常に動いていることの報告で、対応は要りません。ただし、1種類だけ中身を必ず確認してほしい理由があります。この記事では、通知に書かれる理由ごとの対応の要否を一覧にし、確認の手順をまとめます。
Search Consoleの通知メールは「エラーの報告」とは限らない
この通知は、Googleがサイトを巡回して、「検索結果に登録しなかったページ」を新しい理由で見つけたときに送られます。ここで大切なのは、登録されないページがあること自体は、異常ではないという点です。
Googleの公式ヘルプにも、「サイトのすべての URL がインデックスに登録されるわけではありません」「インデックス登録されていない URL でも問題ありません」と書かれています。確認すべきなのは、サイトの主要なページが登録されているかどうかです(出典:Search Console ヘルプ「ページのインデックス登録レポート」)。
たとえば、コラム一覧の2ページ目や、絞り込み検索の結果ページは、わざと検索に出ないようにしてあることが多いページです。Googleがそれを見つけて「登録しませんでした」と知らせてきているだけ、というのがよくある正体です。
通知の理由別:対応が必要かどうかの一覧
通知メールと、Search Consoleの画面に表示される理由ごとに、よくある正体と対応の要否をまとめました。「よくある正体」は、当社が製造業のサイトで実際に確認してきた内容です。
| 通知に書かれる理由 | よくある正体 | 対応 |
|---|---|---|
| noindex タグによって除外されました | 一覧の2ページ目以降など、サイト側がわざと検索に出さない設定にしているページ | 多くは不要。検索に出したいページが含まれていないかだけ確認 |
| ページにリダイレクトがあります | 末尾の「/」がないURLなどから、正しいURLへ自動で転送しているもの | 不要 |
| 代替ページ(適切な canonical タグあり) | 絞り込みや並べ替えのURLが、元の一覧ページを正規のページとして指しているもの | 不要。公式ヘルプにも「これ以上の対処は必要ありません」とある |
| 見つかりませんでした(404) | 削除したページ、存在しないURLへの機械的なアクセス。まれにサイト内のリンク切れ | 中身を必ず確認 |
| クロール済み – インデックス未登録 | Googleが読んだうえで、まだ登録していないページ | 主要なページが含まれる場合だけ、内容を見直す |
| 検出 – インデックス未登録 | Googleが存在を知っているが、まだ読みに来ていないページ | 新しいサイトや新しいページでは待つ。主要なページで長く続く場合は相談 |
公式ヘルプでは、noindexについて「このページをインデックスに登録したくない場合は、正しく作動しています」と説明されています。つまり、上の3行は「設定どおりに動いています」という確認の通知です。
「見つかりませんでした(404)」だけは、中身を必ず見る
404も、公式ヘルプでは「404 レスポンスは必ずしも問題ではありません」とされています。削除したページが404になるのは正しい動きですし、存在しないURLを機械的に試すアクセスも日常的にあります。
それでも404だけは確認をおすすめするのは、本当の不具合がまぎれていることがあるからです。当社が支援するあるサイトでは、この通知をきっかけに404のURLを1件ずつ確認したところ、サイドバーにある月別の記事一覧へのリンクが、すべて404になっている不具合が見つかりました。訪問者がクリックできる場所にあるリンク切れで、通知がなければ気づくのが遅れていたはずです。
見分け方は、次の表のとおりです。
| 404のURLの特徴 | 判断 |
|---|---|
| 自社で削除した覚えのあるページ | 問題なし。代わりのページがあるなら、転送(301リダイレクト)を設定する |
| 見覚えのない記号や英数字が並ぶURL、管理画面を探すようなURL | 問題なし。外部からの機械的なアクセス |
| サイトのメニューや本文のリンクから、実際にたどり着けるURL | 要対応。リンク切れか、サイトの不具合 |
| 最近公開した・移動したばかりのページ | 要対応。URLの変更に転送の設定が追いついていない可能性 |
Search Consoleで通知の中身を確認する3つの手順
- Search Consoleを開き、左のメニューの「インデックス作成」から「ページ」を選ぶ
- 「ページがインデックスに登録されなかった理由」の一覧から、通知に書かれていた理由をクリックする
- 表示されたURLを見て、上の一覧と照らし合わせる。検索に出したい主要なページが含まれていなければ、対応は不要
通知メールには、対象のURLそのものは書かれていません。メールだけで判断せず、画面で実際のURLを見るまでは結論を出さないことが大切です。Search Consoleの基本的な使い方は、製造業SEOの始め方|担当者不在でもできる改善策でも紹介しています。
主要なページが「インデックス未登録」のまま続くとき
製品ページや技術ページなど、検索に出したい主要なページが「クロール済み – インデックス未登録」「検出 – インデックス未登録」のまま何か月も続く場合は、確認したいことがあります。
- ほかのページとほとんど同じ内容になっていないか
- 写真だけで、文章がほとんどないページになっていないか
- サイト内のほかのページから、そのページへリンクが張られているか
- サイトマップ(ページの一覧をGoogleに伝えるファイル)に含まれているか
新しく作ったサイトの場合は、登録までに時間がかかること自体が珍しくありません。当社が支援するサイトの実測は、新規ドメインのSEOは早くて2ヶ月・目安半年|検索流入の実測で公開しています。
制作会社や支援会社に任せている場合の対応
サイトの管理を外部に任せている場合は、通知メールをそのまま転送して「確認をお願いします」と伝えれば十分です。Search Consoleの権限を共有していれば、同じ通知は支援会社にも届いています。
当社の場合は、お客様のサイトに届いた通知を当社で確認し、対応が必要なものだけをご連絡しています。問題がなかったときも、「確認しましたが、対応は必要ありません。理由はこうです」とお伝えするようにしています。何も連絡がないと、お客様の手元には不安だけが残ってしまうからです。
よくある質問
Q. 通知を放置すると、検索順位が下がりますか?
対応が不要な理由(noindex・リダイレクト・代替ページ)であれば、そのままにしても順位や表示回数への影響はありません。影響が出るのは、検索に出したいページが誤って除外されている場合や、サイト内にリンク切れがある場合です。
Q. 登録されていないページの数が、登録済みより多いのは問題ですか?
数だけでは判断できません。転送用のURLや絞り込みのURLは、1つのページに対していくつも生まれるので、登録されていない数のほうが多いサイトは珍しくありません。見るべきなのは、主要なページが登録されているかどうかです。
Q. アクセス数が急に増えていました。これも確認したほうがよいですか?
確認をおすすめします。海外からの機械的なアクセスで数字が跳ねていることがあります。確認の手順はPVが急に跳ねたら喜ぶ前に疑う|スパムアクセスのGA4検証にまとめています。
まとめ:Search Consoleの通知は、404だけ中身を見る
Search Consoleの「ページがインデックスに登録されない新しい要因」という通知メールは、大半が正常な動きの報告です。noindex・リダイレクト・代替ページは対応不要。404だけは、サイト内からたどり着けるURLが含まれていないかを確認する。主要なページが未登録のまま続くときだけ、内容とリンクを見直す。この3点を押さえれば、通知に振り回されずに済みます。
当社のWebマーケティング支援では、Search Consoleの通知の確認も含めて、毎月の数字の報告と改善を行っています。SEOの効果の見極め方はSEO対策は効果が出る?製造業が契約前に見る5つの材料もあわせてご覧ください。「この通知は大丈夫か」というご相談だけでも、お問い合わせからお気軽にどうぞ。