2026年10月、当社がホームページのサーバー移管をお手伝いしている会社にお電話したところ、「ぷららのメールも終わると聞いていて、困っている」というお話がありました。その会社では、取引先とのやり取りに、インターネット回線の契約に付いてきた「〜@〇〇.plala.or.jp」のメールアドレスを使っていました。
公式の案内を確認すると、お話のとおり、ぷららのメールアドレスは使えなくなることが決まっていました。終了後は、過去に送受信したメールも見られなくなります。この記事では、ぷららのメールがいつまで使えるのかを公式の情報で整理したうえで、会社のメールアドレスを独自ドメイン(自社の名前が入ったアドレス)へ移す考え方と手順をまとめます。
ぷららのメールはいつまで使えるのか

NTTドコモは2026年3月31日付のお知らせで、個人向けのインターネット接続サービス「ぷらら」のフレッツ光関連サービスを、同じドコモの「OCN」へ統合すると案内しています。ぷららの特設ページに載っている主な内容は次のとおりです(2026年10月27日に確認)。
| 項目 | 公式の案内 |
|---|---|
| 対象のサービス | 「ぷらら光メイト with フレッツ」「ぷらら光パック with フレッツ」「ぷらら光セット」「ぷらら光セット(クロス)」 |
| OCNへの統合 | 2027年2月ごろから順次。統合日はお客さまごとに決まり、希望日は指定できない |
| ぷららのメールアドレス | 2028年3月31日(金)をもって利用できなくなる。それまでは受信できる |
| 過去のメール | 提供終了後は、過去に送受信したメールの閲覧もできない |
| 統合後のメール | 新たに発行されるOCNのメールアドレスを使う |
| 統合を希望しない場合 | 2027年1月31日(日)までに解約の手続きが必要 |
注意したいのは、日付の情報が混ざって出回っていることです。2025年11月の報道では、ぷららのメールアドレスの終了は「2027年3月31日」とされていました。現在のぷららの特設ページでは、上の表のとおり「2028年3月31日」と案内されています。社内で検討するときは、必ずぷららの特設ページで最新の日付を確かめてください。
なお、ぷららのオプションだった「プライベートドメインメール」は、2026年2月28日にすでに提供を終えています。プロバイダが用意するメールは、自社の名前が入ったアドレスであっても、プロバイダの事情で終わることがあるという例です。
会社のメールアドレスが変わると、直す場所は多い

個人であれば、友人や登録しているサービスに新しいアドレスを伝えれば済みます。会社のメールアドレスは、思っている以上に多くの場所に書かれています。変わることが決まったら、まず次の一覧で、自社のどこにそのアドレスがあるかを洗い出してください。
| 場所 | 具体例 | 見落としやすさ |
|---|---|---|
| 社外へのお知らせ | 取引先・仕入先・協力会社の連絡先登録 | 相手側の登録なので、伝えないと直らない |
| 印刷物 | 名刺、会社案内、封筒、製品カタログ | 刷り直しの時期と合わせて考える |
| 社内の書類のひな形 | 見積書・請求書・注文書の書式、メールの署名 | 担当者ごとに別の書式を使っていることがある |
| ホームページ | 会社概要の連絡先、問い合わせフォームの通知先 | フォームの通知先は画面に出ないため忘れやすい |
| Webサービスの登録 | ネットバンキング、通販サイト、会計ソフト、Googleのアカウント、求人媒体 | ログインIDがメールアドレスのものは、変更しないと入れなくなる |
| 機器の通知 | 複合機のスキャン送信先、防犯カメラや設備の通知 | 設定した業者しか場所を知らないことがある |
特に、ログインIDがメールアドレスになっているサービスは、旧アドレスが使えなくなってからでは、パスワードの再設定メールも受け取れません。旧アドレスが生きているうちに変更を済ませるのが大切です。
OCNのアドレスに移るか、独自ドメインにするか

ぷららの案内どおり、統合後に発行されるOCNのメールアドレスへ移る方法もあります。ただ、会社で使うアドレスとして考えると、次の違いがあります。
| 比べる点 | OCNのアドレスへ移る | 独自ドメインのアドレスにする |
|---|---|---|
| アドレスの形 | 〜@〜.ocn.ne.jp など、プロバイダの名前が入る | 〜@example.co.jp のように、自社の名前が入る |
| 回線やプロバイダを変えたとき | アドレスがまた変わる | 変わらない |
| 今回の準備 | 届く案内に沿って設定する | ドメインとメールの置き場所を用意し、設定する |
| 相手からの見え方 | 個人の契約と区別がつきにくい | ホームページと同じ名前で、会社からのメールだと分かる |
OCNのアドレスに移っても、今回の連絡先変更は避けられません。どうせ一度は取引先に新しいアドレスを伝えるのであれば、その一度で、今後プロバイダの都合で変わらないアドレスにしておくほうが、次の手間がなくなります。当社が独自ドメインをおすすめしているのは、この理由からです。
ホームページの移管と時期が重なるなら、まとめて済ませる
冒頭の会社は、ホームページを置いているサーバーの移管にも期限がありました。ホームページにはすでに自社のドメインがあり、メールだけがプロバイダのアドレスという状態です。こうした会社はめずらしくありません。
ホームページのドメインは、メールにも使えます。ホームページの引っ越し先のサーバーでメールも受け取れるように設定すれば、サーバーの契約内容によっては、新しい契約を増やさずに「〜@自社のドメイン」のアドレスを作れます。サーバーの移管とメールの切り替えを別々に進めると、業者とのやり取りも、社内の設定作業も2回になります。期限が近いもの同士は、一度にまとめて計画するのが実務的です。
このとき大事なのは、ドメインの名義が自社になっていることです。ドメインが制作会社やリース会社の名義のままだと、メールまでその会社に左右されることになります。名義の確かめ方はドメイン・GA4の引き継ぎ確認表で紹介しています。また、サーバーを移すときは、メールの届け先の設定(MXレコード)に気をつけないと、メールが止まることがあります。この落とし穴については別のコラムで詳しく取り上げます。
独自ドメインのメールへ移す手順

移行は、次の順に進めると漏れが少なくなります。旧アドレスが使えるうちに、新旧の両方を並行して使う期間をとるのがポイントです。
- 使っているアドレスと人数を洗い出す:誰がどのアドレスを使っているか、パソコンとスマートフォンの台数も数えます
- 新しいアドレスの置き場所を決める:ホームページのサーバーに付いているメール機能を使うか、メール専用のサービスを使うかを決め、アドレス(info@、氏名@など)を決めます
- 過去のメールを残す:ぷららは、提供終了後もメールを見るには、事前にメールソフトへ受信設定(POP設定)をしておく必要があると案内しています。残したいメールが多い場合は、早めに取り込みます
- 新しいアドレスで送受信を試す:社内と社外の両方に送り、迷惑メールに入らないかも確かめます
- 連絡先を切り替える:上の一覧に沿って、取引先へのお知らせ、Webサービスの登録、ホームページのフォームの通知先、署名や書類のひな形を変えます
- しばらく旧アドレスも確認する:ぷららのアドレスは2028年3月31日まで受信できます。それまでは旧アドレスにも目を通し、届いた相手には新しいアドレスを伝えます
取引先へのお知らせは、新しいアドレスから送ると、相手がそのままアドレス帳に登録できます。旧アドレスの終了日も書いておくと、相手も切り替えの期限を把握できます。
よくあるご質問
ぷららの回線をやめなければ、メールはそのまま使えますか?
使えません。ぷららの案内では、統合後もぷららのメールアドレスが使えるのは2028年3月31日までで、そのあとは新たに発行されるOCNのメールアドレスを使うことになっています。回線をそのまま使い続けても、アドレスは変わります。
過去のメールは残せますか?
ぷららは、提供終了後は過去に送受信したメールを閲覧できないとしています。終了後も見たい場合は、終了日より前に、パソコンのメールソフトで受信設定(POP設定)をしてメールを取り込んでおく必要があります。設定方法はぷららの特設ページから案内されています。
ホームページのドメインを持っていない場合はどうすればよいですか?
新しくドメインを取得するところから始めます。そのとき、名義を自社にして取得し、管理画面に自社で入れるようにしておくことが大切です。将来ホームページを作るときにも、同じドメインを使えます。
まとめ:一度変えるなら、もう変わらないアドレスに
ぷららのメールアドレスは、公式の案内では2028年3月31日で使えなくなり、終了後は過去のメールも見られなくなります。会社のアドレスは、取引先、書類、ホームページ、各種サービスの登録と、直す場所が多くあります。どうせ一度は変えるのであれば、プロバイダの都合で変わらない独自ドメインのアドレスにしておくと、次の手間がなくなります。ホームページの引っ越しと時期が重なるなら、まとめて計画するのが近道です。
当社では、ドメインやサーバーの管理、メールの設定を含めたWebサイト保守・運用サポートをお受けしています。「自社のドメインでメールを使えるのか分からない」「ホームページの引っ越しとあわせて相談したい」といったご相談は、お問い合わせからお気軽にどうぞ。
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参考資料
- NTTドコモ「【重要】『ぷらら』フレッツ光関連サービスの、『OCN』へのサービス統合に関するお知らせ」(2026年3月31日) https://www.docomo.ne.jp/info/notice/page/260331_02.html
- ぷらら「『OCN 光 with フレッツ』へのサービス統合のご案内」 https://www.plala.or.jp/togo/hikari.html
- ぷらら「『OCN 光「フレッツ」』『OCN 光 with フレッツ クロス』へのサービス統合のご案内」 https://www.plala.or.jp/togo/hikariset.html
- Impress Watch(2025年11月28日、当初の日程の報道) https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/2067127.html