前回の記事で、Claude CodeのWindows・Macへのインストール方法を解説しました。ただ、実際に使い始めた方から必ず出るのが「黒い画面(ターミナル)だけだと、AIが何をしているのか分からなくて不安」という声です。
その解決策としてお勧めしたいのが、VS CodeやCursorといった「ターミナル内蔵のエディタ」の中でClaude Codeを動かす方法です。当社でも標準のやり方としてこの形を使っており、海外の解説でも定番として紹介される王道の方法です。ターミナル単体で使うのと中身は同じなのに、体感の分かりやすさがまったく違います。
※ この記事は2026年8月時点の情報です。VS Code・Cursorともにアップデートで画面や名称が変わることがあります。
なぜ「エディタの中」だと分かりやすいのか

理由は3つあります。
- ①ファイルの状況が常に見える — 画面左のファイル一覧に、AIが作ったファイル・変更したファイルがリアルタイムで現れます。「今、何をされたのか」が一目瞭然です
- ②作った物をその場で確認できる — AIが作成した集計表や文書をクリックすれば、すぐ中身を確認できます。別のソフトを開いて探しに行く必要がありません
- ③指示・確認・修正が1画面で完結する — 「下の窓で指示 → 左で結果を確認 → また下で修正指示」のループが1画面で回ります
ターミナル単体だと①②が見えないため、初心者ほど不安になります。エディタはこの不安をほぼ解消してくれます。
方法1: VS Codeの統合ターミナルで動かす(まずはこれ)
VS Code(無料・Microsoft製)を使う、いちばんシンプルな方法です。Claude Code本体のインストールが済んでいれば、追加の設定は何もいりません。
- VS Codeを起動し、メニュー「ファイル」→「フォルダーを開く」で作業したいフォルダを開く
- メニュー「ターミナル」→「新しいターミナル」を選ぶ(ショートカットは
Ctrl + `、Macは⌃ + `)。画面下部にターミナルが開きます - そこに
claudeと打てば起動。開いているフォルダが自動的に作業場所になるので、「cdコマンドでフォルダ移動」という初心者最大のつまずきが消えます

これだけです。あとは下の窓に日本語で指示すれば、左のファイル一覧に結果が現れていきます。
方法2: 公式のVS Code拡張機能(ボタン操作派に)
「コマンドを1つも打ちたくない」という方には、Anthropic公式のVS Code拡張機能があります。VS Code左側の拡張機能アイコンから「Claude Code」で検索してインストールすると、専用パネルが追加され、チャット感覚で使えます。
- 変更内容が差分(before/after)で色付き表示され、承認してから反映できる
- ファイル名を指定してピンポイントに指示できる(@メンション)
- 操作を巻き戻せるチェックポイント機能
なお拡張機能もClaude Code本体(CLI)を使う前提のため、インストール記事の手順は先に済ませておいてください。当社の使い分けとしては、まず方法1で「AIに日本語で頼む」感覚に慣れ、物足りなくなったら拡張機能も試す順番をお勧めしています。
Cursorを使っている場合: 「Editorビュー」に切り替える
AIエディタとして人気のCursorでも、同じことができます。CursorはVS Codeをベースに作られているため、統合ターミナルの使い方は方法1とまったく同じです。
1点だけ注意があります。バージョン2.0以降のCursorは、起動するとチャット全面の「Agentビュー」が開くようになりました。この画面にはファイルツリーやターミナルがありません。従来のエディタ画面に切り替えるには、画面右上の切り替えボタンから「Editorビュー」を選びます。

Editorビューにすれば、あとはVS Codeと同じ。Ctrl + `でターミナルを開いて claude を起動するだけです。
「Cursor自身のAI機能とどっちを使えばいいの?」という疑問はもっともですが、併用で問題ありません。Cursorのエージェントはエディタ操作と一体化した提案が得意、Claude Codeはフォルダ全体を対象にした長い作業(一括整理・集計・下書き量産など)が得意という違いがあります。
Codexも同じ発想で使える
OpenAIのCodexを使う場合も考え方は同じです。公式のIDE拡張機能(拡張機能検索で「Codex」)を入れるとサイドバーにチャット画面が追加され、ChatGPTの有料プランまたはAPIキーでサインインして使います。CLI版をエディタの統合ターミナルで動かすのも同様に可能です。
当社ではClaude Codeで作業し、Codexにコードのチェックをさせる「AI同士の相互チェック」体制で使っています。詳しい使い分けはAI比較記事をご覧ください。
結局どの形で使うのがいい?
| 使い方 | 向いている人 | ひとこと |
|---|---|---|
| ターミナル単体 | すでに慣れている人 | 最小構成。画面の情報量は最少 |
| エディタ内ターミナル(本記事) | 初めての人・不安な人 | ファイルが見えて安心。追加設定ゼロ |
| VS Code拡張機能 | ボタン操作で完結したい人 | 差分表示・巻き戻しが便利 |
| デスクトップアプリ | エディタも入れたくない人 | 最も手軽だがファイル一覧の把握は弱め |
よくある質問
Q. VS Codeは無料ですか?
A. 無料です。Microsoftが提供しており、業務利用も問題ありません。Cursorは無料枠もありますが本格利用は有料プランになります。
Q. プログラミングをしないのにエディタを入れる意味はありますか?
A. あります。本記事の使い方では、エディタは「コードを書く道具」ではなく「AIの作業場を見る窓」です。Excelやテキストの確認にも普通に使えます。
Q. 会社のPCに入れても大丈夫?
A. VS Code自体は広く使われる標準的なソフトです。AIに入力する内容のルール整備は別途必要です(製造業のAIセキュリティの記事参照)。
まとめ
- ターミナルが不安なら、VS Code・Cursorの中でClaude Codeを動かすのが一番やさしい。ファイルの状況が見えるだけで安心感が大きく変わる
- 手順は「フォルダを開く →
Ctrl + `→claude」の3つだけ。cdコマンド不要 - Cursor 2.0以降は右上からEditorビューに切り替えてから使う
- ボタン操作で完結したければ公式のVS Code拡張機能・Codex拡張機能もある
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