CASE STUDY

製造業のSEO改善事例|サイト構造の見直しで検索クリック2.6倍

導入事例
金属製品製造

金属製品を製造するメーカーの、SEO改善の事例です。2025年11月にWeb伴走支援を開始し、半年間でサイトの構造改善とコンテンツ導線の整理を進めた結果、検索エンジンからの月間クリック数は約2.6倍、表示回数は約4.8倍に伸びました。本記事では「コンテンツは作っているのに検索で評価されない」という製造業サイトにありがちな状態を、どのように立て直したのか、実際のGoogle Search Consoleのデータとともに紹介します。

製造業サイトでありがちな「構造」の課題

Web伴走支援を開始した2025年11月の時点で、このメーカーのサイトは月間193クリック・表示回数4,388回・平均掲載順位9.8位という状況でした。検索流入そのものはあるものの、そこから伸び悩んでいたのです。

伸び悩みの要因は、コンテンツの量ではなくサイトの「構造」にありました。WordPressテーマの作りが独特でメンテナンスがしづらく、テクニカルSEO(検索エンジンがサイトを正しく読み取るための土台)が十分に整っていなかったのです。テクニカルSEOが弱いサイトは、どれだけ良い記事を載せても検索エンジンに内容が正しく伝わりません。

さらに、自社でAIを活用して書いていたコラム記事が「お知らせ(News)」欄に投稿されており、本来コラムとして評価されるべき専門記事が、検索エンジンにもユーザーにも見つけてもらいにくい場所に埋もれていました。これは製造業サイトで非常によくある問題です。記事を書く労力はかけているのに、検索エンジンが「これは専門性のあるコラムだ」と認識できる構造になっていない——その結果、コンテンツが資産として積み上がらないのです。問い合わせフォームもプラグインに依存しており、改修の自由度が低い状態でした。

テックオーシャンが実施したSEO施策

テックオーシャンは半年間をかけて、サイトの土台から順に手を入れていきました。製造業のSEO対策では、記事を量産する前に「土台」と「導線」を整えることが成果への近道です。

① テクニカルSEOとテーマ構造の立て直し

初月(2025年11月)は、テクニカルSEOへの対応と、テーマ構造そのものの修正に着手しました。独特だったテーマの作りをメンテナンスしやすい構成へ作り替え、その後の改善をスムーズに進められる地盤を整えています。テーマ構造がメンテナンスしづらいと、ページの追加や修正のたびに不具合が起きやすく、SEO改善のスピードが落ちます。最初に土台を固めることが、半年後の成果の差につながりました。

② 問い合わせ導線とUIの改善

続いて、問い合わせフォームをプラグイン依存から自前のシステムへ移行しました。UIも細かく改善し、ユーザーの疑問に答えるQ&Aを追加。製品面では、主力製品に絞った専用ページを新設しています。検索で訪れたユーザーを、迷わせずに問い合わせまで導く——この「流入後の導線」を整えることも、SEOの成果を問い合わせにつなげるうえで欠かせません。

③ コラムの整理とコンテンツ導線の再設計

最も大きかったのが、コラムの立て直しです。それまで「お知らせ」欄に混在していたコラム記事を切り分け、コラム専用の投稿の仕組み(CMS)を新設。トップページにも導線を設け、記事が検索エンジンとユーザーの双方から見つかる構造にしました。あわせて、クライアント自身がAIで記事を書く際の進め方もレクチャーしています。2026年5月からは、Google Search Consoleのデータを見ながら、流入が取れていないページの改善にも着手しています。コンテンツSEOの考え方は、別記事「製造業のSEO対策完全ガイド」でも詳しく解説しています。

半年間のSEO成果(検索クリック・表示回数)

半年間の施策の結果、検索からの数値は大きく改善しました。下のグラフは、Google Search Consoleで計測した月間クリック数の推移です。

金属製品メーカーの検索流入推移。月間クリック数が2025年11月の193から2026年4月の502へ増加したことを示す折れ線グラフ
月間クリック数の推移(2025年11月〜2026年4月/Google Search Console)

サポート開始から数か月はテーマ構造の改善などサイトの地盤づくりに充てたため数値は横ばいでしたが、コラムの整理が進んだ2026年3月以降、クリック数が大きく伸びています。SEOの施策は、実施から検索評価への反映まで時間差があるため、序盤の横ばいは想定の範囲です。サポート開始時とのビフォーアフターを比較すると、その差は明確です。

サポート開始時と半年後の比較。月間クリック数193→502、月間表示回数4,388→21,215への増加を示す棒グラフ
サポート開始時(2025年11月)と半年後(2026年4月)の比較
指標サポート開始時(2025年11月)2026年4月
月間オーガニッククリック193502(約2.6倍)
月間表示回数4,38821,215(約4.8倍)
平均掲載順位9.8位6.2位(2026年3月は4.8位)

とりわけ表示回数の伸びが大きいのが特徴です。これは、埋もれていたコラムを正しい場所に整理したことで、これまで検索エンジンに認識されていなかった記事が次々と検索結果に表示されるようになったためです。アクセス解析(GA4)でも、月間セッションは2025年12月以降に3桁から4桁規模へと移行し、2026年4月には1,410セッションを記録しています。

製造業のSEOで成果を出すために

コンテンツを作っていても、サイトの構造や記事の置き場所が適切でなければ、検索エンジンは正しく評価してくれません。テーマの地盤改善とコンテンツ導線の整理は、派手さはありませんが効果の大きいSEO施策です。製造業のWeb集客では、まず自社サイトが「検索エンジンに正しく評価される構造」になっているかを点検することが第一歩になります。

テックオーシャンでは、GA4・Google Search Consoleのデータに基づく改善を月額Web伴走支援サービスとして提供しています。「記事は書いているのに成果が出ない」「何から手をつければよいかわからない」とお感じの製造業の方は、まず無料相談でサイトの構造を診断させてください。

よくある質問

テーマ構造の改善とは、具体的に何をするのですか?

WordPressテーマの内部構造を、検索エンジンが正しく読み取れる形に整える作業です。メンテナンス性の低いテーマでは、ページの追加や修正のたびに不具合が起きやすく、SEO改善のスピードが落ちます。本事例ではテーマの作りを整理し、その後の施策をスムーズに進められる地盤を作りました。

SEOの成果が出るまで、どのくらいかかりますか?

本事例では、サポート開始から数か月は地盤づくりに充て、検索クリック数が大きく伸び始めたのは4〜5か月目でした。テクニカルSEOやコンテンツ整理は、施策から検索評価への反映まで時間差があります。半年程度を一つの目安に考えるのが現実的です。

コラムは何本くらい必要ですか?

本数そのものより「正しい置き場所と導線」が重要です。本事例では、既存のコラムが「お知らせ」欄に埋もれて評価されていませんでした。記事を増やす前に、まず既存コンテンツが検索エンジンに正しく認識される構造に整えることが先決です。

自社で書いたコラムでも成果は出ますか?

出ます。本事例のクライアントもAIを活用して自社でコラムを執筆していました。重要なのは、記事を適切なカテゴリ・URLで管理し、サイト内の導線を設計することです。テックオーシャンでは記事の書き方のレクチャーも行っており、自社運用への移行も支援しています。

About この事例について

本記事はテックオーシャン株式会社が、自社で支援したクライアントの実データ(Google Search Console)にもとづいて執筆しています。テックオーシャンは製造業を専門とするSEO・Webマーケティング支援会社です。GA4・Google Search Consoleのデータに根拠を置いた改善提案を、製造業13社以上で継続的に行っています。

製造業のSEO・Web集客にお悩みの方は、月額Web伴走支援サービス運営会社の情報もあわせてご覧ください。